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ダチョウが飛ばなくなった歴史

コラム
  • ishizaka
  • 2014-08-26
ダチョウやエミューといった鳥たちが飛べない鳥というのはみなさんもう既にご存知かと思います。
しかし、いつから飛べなくなったのか、地球上に誕生した時から飛べなかったのか?という点においては
わからない方も多いと思います。
そこで今回はその謎について少しお話ししてみたいと思います。

1.そもそも鳥って昔から鳥だったの?

鳥類はいつ頃登場したか知っていますか?
現在、一般的な説では大昔のジュラ紀に恐竜から進化して誕生したと言われています。
学生の頃に理科の授業で『始祖鳥』という言葉を聞いた人も多いのではないでしょうか?
空を飛べるようになると、大型の肉食恐竜に襲われたり餌を取られたりということがなくなるので、
厳しい弱肉強食の世界を生き抜くことができるようになるんですね。
こうして鳥類というのは安全を手に入れ様々な進化を遂げていきます。

2.飛べる鳥と飛べない鳥の違いって?

飛べる鳥と飛べない鳥の違いはずばり骨格にあります。
飛べない鳥達は飛べる鳥と比較すると翼を形作る骨が小さいんです。
さらに、その翼を動かすための筋肉を支える胸骨の一部が退化してしまっていたり、小さくなってしまっているんですね。
そのため、飛ぶための十分なパワーを生み出すことができず飛べなくなってしまったというわけです。

3.では飛べない鳥はいつから飛べなくなってしまったのか?

これまでの研究では祖先が飛ばなかったとされていました。祖先が飛ばなかったから、ダチョウやエミューも飛ばないと。
しかし最新の研究によると6500万年前、恐竜が絶滅するまでは飛んでいたのではないかとされています。
1.でも書きましたが、鳥類は飛べるようになることで大型の肉食恐竜との競争を避けることができていました。
しかし、その恐竜が絶滅してしまったことにより地上に争う相手がいなくなったのです。
そうすると、補食される可能性も低くなりますし、地上での餌の確保も容易になります。地上も空と同じくらい安全になったというわけですね。
そのような恵まれた環境で育ったために体重が重くなって飛べなくなってしまったと今回の研究で主張されています。

現在の研究でも、飛べない鳥がどうやって様々な大陸に移動したのかについて明確な答えは出ていないようなのですが、今回ご紹介した研究に基づくと、『祖先が飛んで大陸を移動し、そこで地上の環境に適応していった』という見方もできるようになるかもしれません。
この研究がどんどん進み、生態系の流れがもっと明確になると面白いルーツなどが色々わかりそうですね!
新しい研究内容が発表されたらこちらでもどんどん取り上げていきたいと思います!


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